第5回福島第一廃炉国際フォーラム

第5回福島第一廃炉国際フォーラムまとめ

https://1fd5.ndf-forum.com/

福島第一原子力発電所の廃炉を着実に進めていくためには、国内外に対して正確性と透明性をもった適時 適切な情報発信に努めるとともに、地元住民の皆様との丁寧なコミュニケーションの継続が重要であり、対話を重ねることによって相互の共通理解を得る必要があります。併せて国内外の専門家が廃炉の最新の進捗、技術的成果を広く共有することを目的に、機構では福島第一廃炉国際フォーラムを開催しています。

新型コロナウィルス感染症予防の観点から、昨年は開催を見合わせましたが、今年は事故後10年の節目もあり、万全の感染症対策を講じた上で、第5回福島第一廃炉国際フォーラムを開催することといたしました。

DAY1 2021年10月31日(日)

地元のみなさまと考える
1F廃炉

テーマ福島第一廃炉と地域の未来を考える
会場浪江町地域スポーツセンター サブアリーナ
参加者202名 / 海外オンライン参加者 7名
12:30 - 12:35
開会
12:35 - 12:40
会議案内

登壇者情報

東京大学大学院情報学環 准教授

12:40 - 12:45
開会挨拶

登壇者情報

原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF) 理事長

12:45 - 13:00
来賓挨拶
13:00 - 13:20
福島第一廃炉10年の歩み

登壇者情報

原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF) 理事長

13:20 - 13:40
1FサイトのVirtual Tour

登壇者情報

岡本孝司

プロフィール

東京大学大学院工学系研究科 教授

13:40 - 13:55
福島第一原子力発電所
福島復興へ向けた地元とのコミュニケーションの取り組み状況

登壇者情報

東京電力ホールディングス福島第一廃炉推進カンパニー バイスプレジデント

13:55 - 14:10
休憩
14:10 - 14:30
事前ワークショップの概要紹介

登壇者情報

長崎大学原爆後障害医療研究所 教授
東日本大震災・原子力災害伝承館 館長

東京大学大学院情報学環 准教授

倉阪秀史

プロフィール

千葉大学大学院社会科学研究院 教授

渡辺美代子

プロフィール

国立研究開発法人科学技術振興機構 副理事

14:30 - 14:40
発表 はいろのいろは共創ワークショップ
14:40 - 14:50
発表 学生セッション
14:50 - 14:55
発表 国際メンタリングワークショップ(Virtual Joshikai in Fukushima 2021)
14:55 - 16:30
パネル・ディスカッション

司会

長崎大学
東日本大震災・原子力災害伝承館

地元登壇者

井出寿一

プロフィール

かわうちラボ事務局長

小林奈保子

プロフィール

なみとも 代表

事前ワークショップ発表者 ほか

海外有識者

米国 ポール・ディックマン

プロフィール

アルゴンヌ国立研究所 シニアポリシーフェロー

英国 マイク・ウェイトマン

プロフィール

独立原子力コンサルタント(MWA社)

英国 エイドリアン・シンパー

プロフィール

英国原子力廃止措置機関 主席科学顧問

仏国 ヴァンサン・ゴルグ

プロフィール

フランス原子力・代替エネルギー庁(CEA) 長官付技術顧問

廃炉関係者

東京電力ホールディングス 常務執行役
福島第一廃炉推進カンパニー プレジデント

湯本啓市

プロフィール

経済産業省資源エネルギー庁 原子力事故災害対処審議官

金子修一

プロフィール

原子力規制庁長官官房 緊急事態対策監 審議官

原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF) 理事長

16:30 - 16:35
全体総括

登壇者情報

W・D・マグウッド四世

プロフィール

経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA) 事務局長

16:35
閉会挨拶

フォーラムの様子

グラフィックレコーディング

グラフィックレコーディングとは、議論、セミナー、インタビューなどの内容を、グラフィック(絵)や文字を用いてリアルタイムで記録し、議事録として全体の内容を保存する手法です。議論を「見える化」することにより直感的に理解でき、参加者・関係者間の内容理解のずれが起きにくくなるメリットがあります。

福島第一廃炉国際フォーラムでは、2017年に開催した第2回福島第一廃炉国際フォーラムからグラフィックレコーディングを用いて、DAY1で行われる、地元の皆様と廃炉関係者とのディスカッションを記録しています。

DAY2 2021年11月1日(月)

技術専門家と考える
1F廃炉

テーマ福島第一原子力発電所の廃炉の安全について考える
会場いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール
参加者287名 / 海外オンライン参加8名
10:30 - 10:35
開会アナウンス
10:35 - 10:40
開会挨拶

登壇者情報

原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)理事長

10:40 - 10:45
来賓挨拶
10:45 - 11:25
基調講演

登壇者情報

名古屋大学大学院工学研究科 教授

11:25 - 11:45
廃炉の安全への取り組み No.1 発電所の安全管理

登壇者情報

東京電力ホールディングス 福島第一廃炉推進カンパニー
バイスプレジデント兼福島第一原子力発電所長

11:45 - 12:05
廃炉の安全への取り組み No.2 使用済燃料取り出し

登壇者情報

東京電力ホールディングス 福島第一廃炉推進カンパニー ALPS処理水プログラム部長

12:05 - 12:25
廃炉の安全への取り組み No.3 廃炉における安全と課題

登壇者情報

東京電力ホールディングス 福島第一廃炉推進カンパニー
バイスプレジデント

12:25 - 14:10
昼食休憩
14:10 - 14:25
安全とリスク -技術戦略の視点から-

登壇者情報

原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF) 執行役員 プログラム監督支援室長

14:25 - 14:45
東京電力福島第一原子力発電所に関する課題 ~原子力規制機関の視点から~

登壇者情報

原子力規制庁長官官房緊急事態対策監 審議官

14:45 - 16:40
パネルディスカッション

ファシリテーター

山本章夫

プロフィール

名古屋大学大学院工学研究科 教授

プレゼンター

仏国 ジャン-リュック・ラショーム

プロフィール発表資料

フランス原子力安全庁(ASN) コミッショナー

英国 バリー・クラン

プロフィール発表資料

ドーンレイサイト復旧会社 アシュアランスディレクター

米国 ジョイス・L・コネリー

プロフィール発表資料

国防原子力安全委員会 委員長

パネリスト

金子修一

プロフィール

原子力規制庁長官官房緊急事態対策監 審議官

田南達也

プロフィール

東京電力ホールディングス 福島第一廃炉推進カンパニー バイスプレジデント

清水研司

プロフィール

東京電力ホールディングス 福島第一廃炉推進カンパニー ALPS処理水プログラム部長

大野公輔

プロフィール

原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF) 執行役員 プログラム監督支援室長

英国 バリー・クラン

プロフィール

ドーンレイサイト復旧会社 アシュアランスディレクター

米国 ポール・ディックマン

プロフィール

アルゴンヌ国立研究所 シニアポリシーフェロー

16:40
総括

登壇者情報

マイク・ウェイトマン

プロフィール

独立原子力コンサルタント(MWA社)

※ 2021年はポスターセッションの開催はありませんでした ※

事前ワークショップ

共創ワークショップ

フォーラムに向けたプレイベントとして、少人数の場で1F廃炉に関する意見や疑問をお伺いする「はいろのいろは共創ワークショップ」を各地で開催しています。頂いたご意見は冊子「ぼいすふろむふくしま」に編纂し、フォーラムにご参加いただいた参加者の方々に配布しています。
2021年は、福島県内の高校11校で開催するとともに、成人向けの「はいろのいろは共創座談会」を4回開催し、182名の方々にご参加いただきました。

ワークショップ

日程
2021年2月12日(金) ~ 9月13日(月)
会場
福島県内の高等学校11校
参加者
高校生157名 ほか

座談会

日程
2021年9月3日(金) ~ 10月4日(月)
会場
福島県内4か所(福島市、楢葉町、浪江町、川内村)
参加者
地元の皆様25名 ほか

学生セッション
「未来ワークショップ」

日程
2021年10月17日(日)
会場
オンライン開催
参加者
福島県内の高校生15名 ほか

NDFでは、現役の地元高校生・高専生を対象に、自分たちが未来の双葉地域のリーダーになったと仮定して、望ましい双葉地域の未来を手繰り寄せるために今何をすべきかを考えるワークショップとして「学生セッション」を福島第一廃炉国際フォーラムと併せて開催してきました。
第5回福島第一廃炉国際フォーラムと併せて開催された今年は、2021年10月17日にオンラインで、地元の高校生・高専生15名が参加し、特定非営利活動法人地域持続研究所(千葉大学研究グループOPoSSuM)主管の下、「未来ワークショップ」という手法を用いて開催されました。
「未来ワークショップ」では、地域の統計データや廃炉に関する情報に基づいて、“何もしなかった場合の双葉地域の未来予想”と“参加者が思い描く未来”の差を手掛かりに、今何をするべきか、を参加者に考えていただきました。




国際メンタリングワークショップ
Joshikai in Fukushima 2021

日程
2021年10月12日(火) / 13日(水) / 14日(木)
会場
オンライン開催
参加者
参加者福島県内の高校生16名、県外の高校生2名、海外の高校生6名(ルーマニア)、メンター8名、特別講演1名 ほか

NDFでは、福島県をはじめとした全国の女子中高生を対象に、メンターと呼ばれる女性研究者・技術者との交流を通じて廃炉をはじめとした理学・工学への興味・関心を高める取組として、経済協力開発機構/原子力機関(OECD/NEA)と連携した「国際メンタリングワークショップ Joshikai in Fukushima」を開催し、女性の理解促進及び開発検討への参画意欲の向上を図っています。

今年は2021年10月12日~14日の3日間、オンラインで日本・海外のメンター8名と、ルーマニアからの参加を含む高校生21名が参加し、開催しました。

ワークショップではメンターのレクチャーの他、特別講師による1F廃炉及び福島復興についてのレクチャーを受け、6つのグループに分かれて自身のキャリア形成や1F廃炉と福島についても意見交換を行いました。